18.12.17

喜八の出来事124

道南の小さなマチにお住まいのご夫妻から設計に関するお問合せをいただいたのが2017年の4月。その数か月後の7月末日に初めてお会いしてからほぼ1年半。
眼前に海が広がり、水平線の彼方に函館山も望めるという最高のロケーションを持つカフェ付住宅が完成し、先日無事お引き渡しとなりました。










札幌から足繁く通う…というには少々遠い場所ではありましたが、工務店を中心とした現場のみなさんのチームワークも抜群で、いつ訪れても雰囲気の良い現場だったのですが、最後の最後にお施主さんからのサプライズで「時間に余裕があるのでしたら、是非お昼ごはんを」と、前日から仕込んだという手作りのハッシュドビーフをキッチンで温めてくださり、炊飯器の電源を入れ、サラダを盛り付け…と準備をしてくださり、お引き渡しを終えたばかりのその場所で、早速ランチをいただきました。
温かなハーブティーで完成を祝い乾杯。「またこのチームで何か出来れば」と言葉を交わし帰路につきました。
工事中は現場での打ち合わせ後は我々がお施主さんを見送っていたのが、引渡しのこの日この瞬間を境に私たちは見送られる側となりひとつの区切りとなるわけで、いつの時も嬉しさと安堵、ほんの少しの寂しさを伴う日でもあるのですが、またひとつ深く心に残る完成の日となりました。

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