17.10.31

喜八の出来事114

秋ですね。木々の葉は見事に色づき、ところによってはその美しい葉もすっかり落ち、初雪も思いの外積もったもので、冬支度が済んでいなかった私たちを慌てさせました。
そんな深秋の日に、1年前から打合せを重ねていた店舗の改修が完了しました。
その店は岩内で100年以上変わらぬ味を守っている「さんまる餅店」です。
明治36年の創業時からつぎ足して作る醤油だれが絡まった一番人気の串団子。木の葉と桃の2種の形がある素朴な雰囲気満点のべこ餅。他にもふっくら蒸しあがった赤飯や大福餅。餅本来の力強さが感じられるのし餅も魅力的です。
契約農家から取り寄せている道産米を自家製粉し、創業以来変わらない製法で作る餅の数々は添加物を一切使っていないので、その日に食べきるのが基本です。








四代目の浩治さん・真紀さん夫妻は岩内で紡いだ歴史をしっかり受継ぎながら、これまでにも幾度か改修を重ねてきた店舗の雰囲気を「少しだけ」変えたいとおっしゃいます。
「少しだけ」のつもりが、あれもこれもと夢は膨らみ、内装からショーケース、結局ロゴマークまでリニューアルするという大掛かりな改修となりました。
結局店も3週間ほど休業し、これまで使っていたショーケースを持ち出したり、看板を下ろしたり…。特に最終日は夜の作業になってしまったこともあり、近隣の商店主の方々が「さんまるさん、店じまいするのかな?」と少々不安気な面持ちで通りの向こうから内部のようすを伺うという、ちょっとした「事件」でした。
 
26日から新たな歴史を刻み始めた「さんまるさん」。
これまで続いた100年余の時間をしっかりと次世代へ。を念頭に取り組みましたが、さて、お客さまの反応はいかがなものでしょうか?
お近くにお越しの際は是非立ち寄ってみてください。

※さんまる餅店Facebookはこちら
 
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