16.11.17

喜八の出来事106

秋の紅葉が進んだ頃に、喜八スタッフやオープンデスク等で来てくれている学生などと共に美唄にある安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄に行ってきました。
前回の「出来事」でご紹介した喜八恒例の焼肉会の際に、緑豊かなこの彫刻公園のことが話題になり、建築を通じてモノづくりに携わっている…あるいは携わることになるであろう者として、1人の彫刻家が二十数年の時をかけ生まれ故郷に今なお作り続けている濃密な空間に行こうじゃないか!…ということになったのです。
喜八スタッフの伊東はこの場所に十数年勤務していたという経歴の持ち主で、彼女を案内役に総勢7名でのツアーを敢行。
「アルテピアッツァを知るためには炭鉱の歴史から…」と、まずは立坑櫓が今も保存されている常盤台という地域へ。往時の賑わいを感じ取る手掛りを求めて「三菱炭鉱記念館」や安田侃作の『炭山(やま)の碑』などを体験した後にアルテピアッツァ美唄へ。
場の記憶を今に伝えつつ再生した空間は、圧倒的な美しさと存在感を放ちながら我々を迎え入れてくれました。





この空間が存在していなければ近い将来、立坑櫓が寂しく佇むあの地域のように人間の気配すら感じられない地域になってしまっているかもしれないこの場所は、人々に愛されながら遺り続ける可能性を秘めていることを知り「遺ることを許される場」について想いを馳せる貴重な一日となりました。











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